ミトロヴィツァ


コソボ まち 2013年10月25日

 アルバニア人側とセルビア人側で分断されている街、ミトロヴィツァです。

 コソボは旧ユーゴ巡りのハイライトになります。それはやはり内戦の歴史があるからに他なりません。予備知識ですが、旧ユーゴはセルビア人を中心とした国家です。またその中のアルバニア人はごく少数ですが、自治区を持っていました。それが現在のコソボです。
 旧ユーゴが解体され、その主体であったセルビアは、コソボを国家として認めていません。それが話を複雑にしています。

bridge

 ここ、ミトロヴィツァはコソボ、つまりアルバニア人の国の中にありながら、セルビア人の多い町です。それで、街の中心を流れる川を境に、北側がセルビア人の地区、南側がアルバニア人の地区と分かれています。特に観光資源は無いのですが、やはりバックパッカーとしては興味深い街なわけです。
 写真はその川にかかる橋。たもとにはイタリア軍の装甲車両がありました。また、土が積まれてバリケードになっているのがわかります。以前ここで暴動があったようです。

birds

 でも、川には元気に鴨が泳いでいました。こういうのを見ると、本当に火種が燻っているのか、信じられないです。



albania

 こちらがアルバニア人側。わかりづらいですが、アルバニアの国旗、赤地に黒い鷲の旗が在ります。

serbia

 こちらがセルビア人側。セルビアの国旗がかかっています。つまり、彼らにとってはここはコソボではなく、セルビアなのです。
 ちなみに車のナンバーがついていないものがたくさんありました。アルバニア側ではコソボのナンバープレートが貼られていますが、セルビア側ではセルビアのナンバープレートが貼られています。ほぼ一緒ですが、数字の2桁目と3桁目の間のマークが違いました。プレートがはずしてあるのは、どちらをつけてもいいようにしてあるのでしょう。

church

 これはセルビア人側。彼らは基本的にクリスチャンなので教会。

mosque

 これはアルバニア人側。ムスリムが多いのでモスクです。
 アルバニア人のガキンチョに絡まれ、写真を撮ったりしましたが、その時にムスリムとクリスチャンどっちが好きだと聞かれました。どっちもいいが、ムスリムは優しいよねと答えておきました。本音は本音です。

 僕が思うに、クリスチャンは都会的でしっかりしている印象、ムスリムには田舎っぽくフレンドリーな印象を持っています。それはセルビア人、アルバニア人についても同じ印象を受けました。
 質問したらセルビア人のほうが説明が上手ですが、向こうから声をかけてくれるのはアルバニア人のほうです。まぁ短期間でできた印象なので、どうかわかりませんが。
 ただ、どちらも親切なことだけは間違いないです。

grapheti

 じゃぁ何で争いがあるのだろう、あんなに優しい人たちなのに。と、チラッと思ったりします。でも、本来生物というのは、奪わなければ生きられないように仕組まれているものだとも思うのです。コソボがもっと平和になって欲しいと思います。
 写真は、セルビア側の落書き。



obje

 なぞのオブジェ。

houses

 オブジェの下で撮った写真。アルバニア側もセルビア側も写っていますが、屋根の色はどちらも綺麗なオレンジです。
 アルバニア側に着いて、川を渡ってセルビア側に入ると、とても静かになります。ここがこれだけ静かなのは民族性なのか、それともアルバニアが多数派だから、ただうるさいのか、それはちょっとわかりません。
 アルバニア側はガキがすごくバカにしてくるので、ゆっくり見て回る気にはなりませんでした。たぶん今までで一番ひどいです。全然落ち着かない。
 ゆっくり観光できたのはセルビア側だけ。なぞのオブジェも当然セルビア側です。



 最後に旅情報。
 僕はこれからコソボから直接セルビアに入ろうとしています。今日は、そのことでいろんな人にめちゃめちゃ質問しまくっていました。スゲー疲れた。実際僕が行きたい場所へ行く方法は見つかりましたが、それについては、また後の記事で紹介します。

 基本的には、コソボから入った日本人はセルビアに入れないそうです。セルビアに一旦入っていて、コソボ側に来ることはできるようです。つまり僕はルートは見つけるには見つけたが、いけるかどうかはわかりません。ただ、実際に国境を越えている人もいるようなので、挑戦しようと思っています。

 ここからが本題なのですが、もしコソボからセルビアに行きたい場合は、ミトロヴィツァでバスを探すのがいいと思います。プリシュティナからも、ノヴィパザル、ベオグラード行きのバスが出ていますが、ミトロヴィツァからの方が行き先が豊富です。ただ、近場だけかもしれませんので悪しからず。
 やはりセルビア人の住む土地だからこそ、セルビアへの移動ニーズがあり、それゆえにバスがあるようです。セルビアへ国境を越えたい方はミトロヴィツァのセルビア人サイドに行ってください。

 ただ、バス乗り場はティラナみたいにいろんな場所に散らばっているので、人に聞かないとどこで乗ったらいいのかわかりせん。それはがんばってみてください。



 行っても、たいした事無いのかなぁと思っていたのですが、予想以上に衝撃がありました。人にバスのことを聞きまくったので、いろんな人と話せたのも、よい刺激でした。
 世界には本当に様々な場所があります。色々なことを考えさせてくれます。






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